プラハ観光の目玉はプラハ城
プラハ城は、ボヘミア王家の城として代々の支配者に受け継がれ、9世紀にまず築城が始まり、14世紀に現在の形になりました。ヨーロッパの城によくあるように、その時代の支配者が変わる度に建築様式を変えて増築し、現在のチェコの大統領も執務を行う場所となっている。また、プラハ城は、支配者の居城だけでなく、一体の宗教施設も含めて、その一群を「プラハ城」と総称しています。
写真で遠くから見える鋭く空に突き出る塔は、聖ヴィート大聖堂の塔です。
キンスキー・ガーデンホテルからペトシーン公園へ
泊ったホテルが、ペトシーン公園に隣接していたため、同公園内のストラホフ修道院やロレッタを観光してから隣接のプラハ城を観ようと計画しました。いわば、キンスキー・ガーデンホテルは、丘になっているペトシーン公園をはさんでプラハ城の向こう側にあるのです。
ペトシーン公園は、高さ60mの丘ということで、緑豊かでケーブルカーもあります。上には展望台もあり、市内を一望できます。私が行動を開始した時間は、8時。ケーブルカーは9時からだったので、迷わず歩いて上まで登ることにしました。
途中、いくつも分かれ道がありますが、わからなければ広い道を選択し、そのうちに標識も出てくるので、それに従い上り続けます。
目的地は、ストラホフ修道院です。
▼途中でこんな彫像に出会いました。私には、誰なのかはわかりません。
▼途中で見たプラハ城。絶景です。ペトシーン公園は、犬の散歩やジョギングする地元の人とは出会いましたが、観光客は私だけでした。こんないい景色が見られるなんて、最高の気分でした!
ストラホフ修道院は壮麗なフレスコ天井画
標識に従い、ストラホフ修道院に着いたのですが、いくつか建物があり、どこか迷っていたら、反対側から観光客の集団が来て、中に入って行った建物だと気づきました。
図書館て書いてあったので、修道院ではないと思ってしまったのですが、今は歴史図書館とにっているのですね。入口で入場料(100コルナ)と写真代(これを払わないと中で写真を撮れない)(安くていくらか忘れました)を払って入りました。
14万冊の蔵書があり、壁を埋め尽くす蔵書は圧巻です。
▼こちらが「哲学の間」です。棚は20段とのこと。中には入れません。
▼こちらが「神学の間」。バロック様式の天井です。こちらも中には入れません。
▼神学の間に、こちらに向かって何か不安を伝えようとしている?何か考え込んでるような?こんなマネキンがいました。いったい誰なんでしょうか。
▼哲学の間と神学の間は、お隣同士の部屋になっています。観光客は2つの部屋をつなげる廊下に並んで観るのです。
結構込み合ってました。
▼その廊下にもまた展示物があります。
▼こんな本を見つけました。
何だかすごく大事にされてきた特別な本だと思います。修道院の偉い人が使用したものなのでしょうか?わかりませんが、ハリーポッターの世界で時々目にするような本です。テレビなど通信機のなかった時代に、本はいかに人々の知識や考えを伝える手段として大事にされていたかがわかるような装飾です。
私も感銘を受けた本や、そばに置いておきたい本は、大事にしたい特別な気持ちになりますから。
ストラホフ修道院からロレッタまで迷わなければ5分のはず
さあ、次はロレッタに向かいます。迷わなければ5分で行けるはずなのに、いつもの「あっち行ってみたい」「こっちもいい感じ」なんていう具合に歩いたら、ロレッタをぐるりと一周してしまい(結構歩いた)、気づいたら30分以上さまよっていました。
▼1626年建造されたバロック様式の建物です。ロレッタは、カトリック美術の集大成と言われています。中に入るのが楽しみです♬
▼一階の回廊です。
▼中庭は2つあり、2つとも噴水があります。水は出ていませんでした。
▼一階の礼拝堂です。
▼回廊に飾ってあったもの
▼2階には、宝物館がありました。
さて、次はいよいよプラハ城です。
ロレッタからプラハ城までは、地図で見ると、とても近いのでワクワクします♬
もうここからは、塔を目指して行けばいいのです。
途中、シュテンベルク宮殿があったはずなのですが、残念なことに見逃してしまいました。今は有名な絵画の美術作品を展示しているのですが。
▼プラハ城の入口です。チケットは一度中に入ってから購入します。
▼正面の左側の小さな門に人が入っていくのが見えました。きっとそこが入口なのでしょう。正面の入口は、出てくる人の門なのですね。ここで、荷物チェックがあります。
▼門の脇にある案内図。左側の黄色のマークが現在地です。ということは、入るとすぐに大聖堂があるということ?
荷物検査を受けて入った建物の中で、共通チケットを買うことができます。
▼大人は、250コルナ(約1,250円)です。私はきちんと250コルナを払ったのに、最初に受け取った切符が子供用の125コルナの切符でした。おかしいなと思い、引き返したら、「間違えた」といって係の人に交換してもらいました。旅の間、そういうミスに何度か遭遇しました。まぁ、私も人のことは言えないですけどね。
なお、写真を撮る場合は、プラスして50コルナ必要です。
聖ヴィート大聖堂
ジャーン!!ありました!!大聖堂!!
世界遺産の街プラハの中で、最大のゴシック様式の聖堂です。
14世紀から改築が始まり、完成したのは何と1929年。多くの有名な建築家が携わったとのこと。すっごい荘厳です。
▼ここは何といっても、ミュシャのステンドグラスでしょう。
▼素晴らしいステンドグラスがたくさん♬
▼こちらは、チェコの聖人の中で最も人気のあるネポムツキーの墓だそうです。王から疑いをかけられてカレル橋から投げ捨てられて亡くなったとのこと。人気が高いだけに豪華なお墓です。18世紀に造られたものだそうです。
▼さて、大聖堂を出ると裏はこんなふうになっています。
聖イジー教会
聖ヴィート大聖堂を出て横の道を進むと、今度はこのような建物が見えます。
▼聖イジー教会
プラハで最古のロマネスク建築の教会です。10世紀初頭に建設された後、何度も破壊と再建を繰り返し、17世紀に今の形になったとのこと。
▼天井が変わってます。
▼「マリアの昇天」をテーマとした17世紀のハインチュの作品です。
他に教会の創設者の遺骸が入ったお墓も展示されていましたが、私はどうもこういう展示を見る気がしなくて、写真を撮っていません。東洋人と西洋人の感覚の違いなのかもしれませんし、私だけなのかもしれません。
さて、この後、いよいよ旧王宮へと行くのですが、実は観光客が多すぎた(どこかのヨーロッパの学校が修学旅行?に来ていた)のと、芸術的に撮るべきものが工事中のように囲まれていて撮れなかったこと、たいして見るべきものがなかったと勝手に私が判断したこと等により、写真はこれだけです。
▼旧議会場
「黄金の小路」なんて誰が名付けた?
さて、次は地図でいうと、黄金の小路というところがいいらしい、ということでそちらの方面へ。
黄金の小路というからには、何か金ピカなものを売っているか、小路自体がとても風光明媚で人を惹きつけてやまない、というのか、何かそうしたインスピレーションを感じさせる所なのかな、と思っていたら、何も知らずに通った道が「黄金の小路」だということを知り、ちょっとがっかりしました。
言われは、16世紀、神聖ローマ帝国のルドルフ2世が、このあたりに錬金術師を住まわせたからですって。
今は、一階はちいさ~なお土産屋さんに、2階はこんなことになっています!!!
▼中世の武器、武器、武器が並んでいます。
▼別に甲冑に興味があるわけではありませんが、甲冑の顔には個性があるんだと初めて気づいたので。皆、一体一体、顔が違うんですね。
▼こうした小さなショップの2階がつながっていて、甲冑など武器の展示コーナーになっています。
黄金の小路は、こういう具合でした。
ここまで来ると、もうプラハ城見学も終わりです。
ここで城のエリアを出て、徒歩で旧市街地まで行ってみることにしました。
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