ここでは、エジプト旅行をするにあたり、ケチッて安物を持って行くと危ない目に遭うか後悔する持ち物について、まとめてみました。
それでは、1つずつじっくり見ていきましょう。
日焼け止め
まず1つ目、日焼け止めです。
「え、日焼け止めなんて、どこのでも同じでしょ」って思う方、いらっしゃるかもしれません。私も正直、最初はそう思っていました。でも、エジプトの日差しは、私たちが想像している「日本の夏の日差し」とは、レベルが違うんです。
どれくらい違うのかというと、カイロは、夏場になると日中40℃近くまで上がることもある土地です。湿度は低いので、日本のようなベタベタした暑さとは違うんですが、その分、日差しそのものが突き刺さるように強いんです。
年間を通じて晴れの日がほとんどで、日差しを遮る雲もほとんどありません。旅行時期によっては、少し和らぐとはいえ、それでも日本の紫外線とは比較にならないレベルだと、現地を知る人たちは口を揃えて言います。
ここで安物の、効果の薄い日焼け止めを使ってしまうとどうなるか。
初日、張り切って観光に出かけて、気づいたら肌が真っ赤。ひどい場合は水ぶくれになって、痛くて眠れない。下手をすると、発熱を伴う「日焼けによる熱傷」のような状態になることもあるということです。
想像してみてください。せっかく夢にまで見たピラミッドやスフィンクスを目の前にしているのに、肌がヒリヒリ痛くて、それどころじゃない。写真を撮っても、顔が真っ赤に映り込んでしまう。これ、笑い話では済まされません。旅行の後半、下手をすると現地の病院のお世話になる可能性だってあるんです。
だから、ここでケチって、安いだけの日焼け止めを選ぶのは、本当におすすめしません。
目安としては、SPF50、PA++++クラスのものを選ぶこと。それから、汗をかいてもある程度落ちにくい、ウォータープルーフタイプを選ぶこと。そして、1本だけでなく、予備も含めて多めに持っていくこと。塗り直しが必須なので、1本だとあっという間になくなってしまうかもしれません。
さらに、日焼け止めだけに頼らず、日傘、つばの広い帽子、首元や肩を覆えるストールもセットで用意しておくと安心です。サングラスも、目の紫外線対策として実は重要なんですよ。
正直、日焼け止めなんて、安いものと高いものの差は、数百円から千円程度のことが多いです。その数百円をケチったばかりに、旅行後半を苦痛だらけで過ごすことになったら、本当に割に合いません。ここは迷わず、信頼できるメーカーの、効果がしっかりしたものを選んでください。
モバイルバッテリー
これも、安物をケチって選ぶと、本当に危険なことになりかねないアイテムです。エジプト旅行だけでなく海外旅行全般に言えることです。
なぜ「安物」が危険なのか。価格だけを見て、聞いたこともないような激安ノーブランド品の粗悪なモバイルバッテリーを選んでしまうと、使用中に異常に発熱したり、最悪の場合は発火や破裂したりすることがあるんです。
繰り返し使っていると膨張してくる、というのも危険のサインで、これは内部の部品が劣化している証拠です。こういったトラブルが、実際に報告されています。
飛行機の中や、ホテルの部屋で充電中にこうなったら、と考えると、ぞっとしますよね。実際、モバイルバッテリーの発火は、航空機内でのトラブル事例としても取り上げられることがあるくらい、無視できないリスクなんです。
では、どう選べばいいのか。
PSEマーク、これは日本の電気用品安全法に適合している証なんですが、これが付いているものを選ぶこと。聞いたことのないノーブランド品ではなく、信頼できるメーカーのものを選ぶこと。容量は、10,000ミリアンペアアワー以上を目安にすること。これくらいあれば、スマホを1、2回フル充電できます。
それから、持ち運ぶ機内では、預け荷物ではなく必ず手荷物として機内に持ち込んでください。リチウムイオン電池は、航空会社のルール上、預け荷物に入れられないことがほとんどなんです。
ここで1つ、大事な注意点があります。モバイルバッテリーの機内持ち込みルールは、航空会社によって容量の上限、いわゆるWh数(ワットアワー数)が異なります。必ず、ご自身が利用する航空会社の規定を、事前に確認してください。
例えば、中国東方航空の場合は、100Wh以下のモバイルバッテリーは、基本的に持ち込み可能です。100Whを超えて160Wh以下のものは、航空会社の事前許可があれば、2個まで持ち込み可能なんですが、これは無条件ではないので要注意です。160Whを超えるものは、持ち込み不可。
1人あたり、モバイルバッテリーは最大2個まで。預け荷物には入れられず、必ず機内持ち込み。そして、機内では、モバイルバッテリー自体の電源をオフにしておく必要があります。
ちなみに、自分のモバイルバッテリーが何Whなのか分からない場合は、本体に書かれているmAh、ミリアンペアアワーの表示から計算できます。定格量Whは、定格容量のmAhに定格電圧のVをかけて、1000で割った数字になります。一般的な5,000から20,000mAhクラスのモバイルバッテリーなら、だいたい100Wh以下に収まることが多いので、過度に心配しすぎなくても大丈夫なケースがほとんどです。ただ、心配な方は、購入時に本体のラベルで必ず確認してください。
また、日本を出発する便については、2026年4月24日から日本国内でも新しいルールが始まっていまして、モバイルバッテリーは1人2個まで、1個あたり160Wh以下、機内での充電、これは本体への充電も、本体からスマホなどへの充電も禁止、座席上の棚ではなく手元に保管、というルールが適用されます。
モバイルバッテリーだけは、数百円の差をケチって安物を選ぶより、多少高くても信頼できるものを選ぶべきアイテムだと、強く思います。
変換プラグと変圧器
日本の電圧は100Vですが、エジプトをはじめ海外の多くの国は220Vから240V前後と、日本よりかなり高い電圧を使っています。この違いを吸収するために、コンセントの「形」を合わせる変換プラグと、「電圧」そのものを変換する変圧器が必要になる、という話でした。
ここで、100円ショップやフリマアプリで売っているような、極端に安いノーブランドの変換プラグを使うとどうなるか。作りが粗雑で、差し込んだ時にぐらつく、接触不良を起こす。中の配線が貧弱で、電流に耐えきれず発熱する。最悪の場合、発煙や発火につながることもあるんです。
実際、安価な変換プラグがコンセントの中で溶けてしまった、焦げ臭いにおいがして慌てて抜いた、という体験談は、ネット上でもちらほら見かけます。ホテルの部屋で寝ている間にこれが起きたら、と考えると、本当に恐ろしいですよね。
特に注意したいのが、消費電力の大きい家電です。スマホやパソコンの充電器は、多くが「100から240V対応」のマルチボルト仕様なので、変換プラグだけで済むことがほとんどです。
ただし、ドライヤーなど消費電力の大きい家電を持っていきたい場合は要注意。電圧だけでなく、対応ワット数もしっかり確認できる、信頼できる製品を選ぶ必要があります。
どう選べばいいかというと、PSEマーク付き、または名前の通った信頼できるメーカーのものを選ぶこと。パッケージや説明書に、対応ワット数がはっきり書かれているものを選ぶこと。できれば、旅行用品専門メーカーのものを選ぶこと。変換プラグも、安物とちゃんとしたものの価格差は、せいぜい1,000円前後のことが多いです。この差をケチって、万が一ホテルの部屋で発煙・発火なんてことになったら、旅行どころではなくなってしまいます。
👉こちらで詳しくご説明しています>>【海外旅行初心者向け】変換プラグだけでOK?変圧器が必要?ドライヤー・パソコンを例に徹底解説
虫除けスプレーとかゆみ止め
「エジプトって砂漠のイメージだから、虫なんていないんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。しかし、調べてみると、ナイル川沿いや、クルーズ船で宿泊するような旅程だと、蚊が普通にいるそうです。
マラリアのような重い病気のリスクは、観光で訪れる主要エリアでは高くないとされていますが、単純に「刺されて痒い」という不快感は十分あり得ます。
一般的には、虫除けスプレーとかゆみ止めは、海外旅行の持ち物としてかなり優先度の高い部類に入ると思います。もし皆さんの旅程に、川沿いの滞在や、屋外で過ごす時間が多く含まれているなら、虫除けスプレーとかゆみ止めは、ぜひ優先して持っていくことをおすすめします。
なお、エジプト旅行では、遺跡などの付近では蚊よりもハエが気になった、という口コミもあります。ハエ対策には殺虫剤ですが、それはどの国も持ち込みができないと知っておきましょう。
羽織りもの、セーターやカーディガン
「ホテルに暖房がないところもあると聞くけど、セーターは必要?」というご質問も、よくある疑問だと思います。
日本でも一年中寒いような北海道では冷房のないホテルがあるように、エジプトでは暖房のないホテルもあります。
本格的な「冬」にあたる11月から3月頃のエジプトは、日中は穏やかでも、朝晩は10℃近くまで冷え込むことがあります。冬に行かれる方は、厚手のセーターやカーディガンを、しっかり準備しておくことをおすすめします。

「安さ」と「安全」は、天秤にかけちゃいけない場面があるんだね。
まとめ
まず、ケチると危険な持ち物は、3つでした。
1つ目は、日焼け止めです。エジプトの日差しは、日本の夏とはレベルが違います。SPF50、PA++++クラスで、汗に強いものを、予備も含めて多めに持っていきましょう。日傘、つばの広い帽子、ストール、サングラスも、セットで用意すると安心です。
2つ目は、モバイルバッテリーです。安いノーブランド品は、発熱や発火のおそれがあります。電気用品安全法に適合したPSEマークが付いていて、信頼できるメーカーのものを選んでください。容量は、10,000ミリアンペアアワー以上が目安です。飛行機には、預け荷物ではなく、必ず手荷物として持ち込みます。そして、持ち込める容量の上限は、航空会社によって違います。私が乗る中国東方航空は、100ワットアワー以下が基本で、100を超えて160以下のものは、事前の許可が必要です。日本を出発する便には、別のルールもあります。ご自身が乗る航空会社の規定を、出発前に確認してください。
3つ目は、変換プラグと変圧器です。安物は、接触不良や発熱で、発煙や発火につながることがあります。PSEマークが付いていて、対応するワット数がはっきり書かれたものを選びましょう。スマホやパソコンの充電器は、多くが100から240ボルト対応なので、変換プラグだけで済みます。ただ、ドライヤーのように消費電力の大きいものは、電圧とワット数の確認が必須です。
そして、旅程によって優先度が変わるものが、2つありました。
虫除けスプレーとかゆみ止めは、ナイル川沿いに泊まる方や、屋外で過ごす時間が長い方は、優先して持っていきましょう。羽織りものは、11月から3月ごろの冬のエジプトに行く方は、厚手のものを。それ以外の時期でも、冷房の効いた室内用に、薄手のものが1枚あると安心です。
どれも、安いものと信頼できるものの差は、数百円から千円程度です。その差をケチったために、旅行が台無しになったり、危ない目に遭ったりしたら、割に合いません。安全に関わるものだけは、信頼できるものを選んで、安心してエジプト旅行を楽しんでください。

